COLUMN車のトラブル解決コラム
コールドスプレーの成分。暑い車内で冷却スプレーを安全に使用するには
- 2016.08.15
- 運転中に注意すべきポイント
真夏の炎天下の中に駐車しておくと、僅か数分で直射日光がガラスに当たり、赤外線によって車内に熱を帯びやすくなり60℃近くまで温度が上昇し、ダッシュボード付近は80℃近くまで温度が上がり、むやみに触ると火傷する可能性があります。
コールドスプレーとはどんなもの
車内の温度を素早く下げる方法の1つにコールドスプレーを使う方法があり、ダッシュボードやシートを避けて車内の空間やフロアマット付近に数秒程度噴射する事で温度が下がるという物なのですが、エアコンと併用すると冷気が流れやすくなって効果的なので、エンジンを始動してエアコンをONの状態にしてから噴射すると、短時間で温度が下がります。
コールドスプレーによって温度が下がる原理は、液状のガスが気化する時に周囲の熱を奪う気化熱の原理で冷やしているのですが、コールドスプレーの種類によっては抗菌や消臭効果のある成分が配合されているので、重宝するアイテムとなります。
しかし、コールドスプレーはLPGと呼ばれる可燃性ガス成分が含まれていて、空気より重く一定時間滞留しやすい性質を持っている為取り扱う際は火気厳禁が絶対条件となります。
取り扱い時の注意点
また、可燃性ガスは衣類の内部などにも入りやすく、衣服の繊維に残りやすい性質を持っているので、煙草などを吸う際にライターなどで着火すると、ガスに引火して爆発事故を起こした事例がありますので、火気を使用する場合はエアコンを外気導入にして、窓を開けた状態で数分間走行し、滞留していた可燃性ガスを完全に逃がしてから火気を扱えば安全に使用できます。
さらに、可燃性ガスは締め切った車内に保管しておくとスプレー缶が破裂して大事故を起こす可能性があるので、40℃以上になる場合は放置しないように注意し、裏面などにある注意書きを一読してから取り扱うようにします。
人には無害のガスを使用
コールドスプレーに含まれる可燃性ガス成分は、人体には無害となりますが、一定時間滞留する性質を持っているので、使用後に車内の温度が冷えてきたらエアコンを外気導入にして滞留しているガスを逃がしたり、時々窓を開けて換気する事で事故を未然に防ぐ事ができ、直接肌に噴射すると瞬時に凍結して凍傷となる可能性がありますので注意して取り扱うようにします。
また、コールドスプレーの他にもガラスクリーナーや消臭剤なども可燃性ガスを使用していますので、車内で使用する場合はコールドスプレー同様に火気厳禁で換気を十分に行って使用するようにします。
交通事故で困った時は
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