COLUMN車のトラブル解決コラム
エンジンオイル少ない影響で考えられる不具合は?オイル交換の必要性
- 2016.08.14
- 車のメンテナンス
人間で例えると心臓の部分に当たるのが自動車でいうエンジンです。
そして、心臓から全身にくまなく送られるのが血液であり、自動車でいえばエンジンオイルに当たります。
重要な役割とは
このエンジンオイルには5つの重要な役割があり、エンジンにとってこの5つの役割がないと、壊れてしまいます。
その5つとは潤滑作用、冷却作用、密封作用、清浄分散作用、防錆作用です。
それぞれの作用の紹介
潤滑作用は、エンジンには多くの金属部品が使われており、各部品が精密に動いています。しかし、金属部品同士が擦れあうと摩擦が発生し、抵抗となります。
その摩擦を軽減し動きをスムーズにするのがオイルによる潤滑です。
次に、冷却作用ですがエンジンは常に燃料を燃やし高温となっています。
このエンジンを冷やすために、オイルがエンジン内部の各部分に行き渡る過程において発生した熱を奪い、適正な温度に保ちます。
次に、密封作用です。
エンジンは精密な金属部品が使われており、特にシリンダーとピストンの関係は密です。これらは熱による膨張を考慮しシリンダー内とピストンの間にわずかに隙間を作っています。その隙間をオイルが埋め、密封させます。
密封させる事で、隙間からのエネルギー損失を減らし本来の出力を得る事が出来ます。
次は清浄分散作用です。
燃焼する事で様々な汚れを発生させます。代表的なのがスラッジです。
このスラッジが堆積するとエンジン内部で固着し最悪はエンジンブローとなります。
このスラッジを堆積させないようオイルが汚れを分散させ、さらにオイル自ら汚れを取り込みエンジン内部を常に清浄、分散します。
最後に防錆作用ですが、燃料を燃やすと必ず水分が発生します。
このエンジン内部に出来た水分によって金属部品が錆びたり腐食します。それを防ぎ、エンジンを常に水分から守ってくれます。
エンジンオイルの重要さ
このようにエンジンオイルは重要な役割があります。
そのため、エンジンオイルが少ないとエンジンにとって悪影響が出ます。
まず、オイルが少ないと潤滑不良が起きます。潤滑不良が起きると、金属同士が直接擦れあう為、傷が付きます。精密機械であるエンジンにとって傷は異音の発生、出力低下、最悪の場合はエンジンブローです。
次に、少ないと影響が出やすいのがエンジン内部の汚れです。
オイルに取り込む量はエンジンオイルの量に比例する為、少ないとエンジン内部が汚れやすくなります。また、限界量が低いのでスラッジが堆積しがちになり固着し始めるとエンジンブローとなります。
このようにエンジンオイルの量が少ないとエンジンにとって悪影響をもたらす場合が多い為、消耗品であるエンジンオイルは定期交換を行いオイルを常にクリーンに、そして、定期的な点検によって適切な量が入っているかの確認を取るのが重要です。
交通事故で困った時は
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