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車のマフラーに穴あけすると爆音に?整備不良で車検に通らないかも

車のマフラーとはエンジンから排出される高温、高圧の排気ガスの温度と圧力を下げ、排気騒音を低下させる装置でその出口は殆どの車が車両後方に向いており、近年の新型車などは出口が下(地面の方)を向いて取り付けされています。

そのマフラーが消音する方法には排気の通路を絞り、圧力の変動を抑えて音を小さくする物や、管の断面積を急激に大きくして、排気ガスを膨張させ圧力を下げて消音する物、吸音材に音を吸収する物、冷却により圧力を下げて消音する方法等があります。

マフラーに穴をあけると爆音になる

実際のマフラーは上記の方法を組み合わせて製造されている事が一般的です。
そのマフラーに穴あけをするという事は穴あけされた部分から高温、高圧の排気ガスが漏れることになり、排気音は当然大きくなりますし、穴あけをするとマフラーの機能が十分に発揮されなくなる為に、タイトルにあるように爆音になります

排気音の大きさは保安基準という国が定める規則で規制されています。
実際の規制は車の製造された年度やエンジンの搭載位置で違いがあり、2010年4月1日以降に生産された車に関してはそれ以前より、より厳しい騒音規制がかけられています。

例を上げますと、近年に製造された車で、一般的な車両のフロントにエンジンの有る車ですと、近接排気騒音は96db(デシベル)以下でなくてはなりませんし、2010年4月1日以降に生産された車両ですと、上記プラス加速騒音(車両から加速中に発生する音)が82dbでなければならないと規制されています。

車検には通らない

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保安基準の規制をクリアー出来ない車両は車検をパスする事は出来ません。
マフラーに穴のあいた車で排気音が大きくなっている車両は近接排気騒音のクリアーも出来ませんし、2010年4月1日以降に生産された車両は近接排気騒音プラス加速騒音規制に合格出来ない為、車検には合格できません。

また、車検の際は検査員による目視での下まわり検査がありますので、マフラーが破けていたり、穴あけされている車両は検査に合格せず、再検査となります。

警察に捕まると罰せられる

また街頭で整備不良車の取り締まり等があった場合拘束力のある整備命令標章を貼りつけされ、整備後(今回の場合は穴あけされたマフラーの修理もしくは交換後)国への現車提示をしなければなりませんし、違反をしている車両には使用停止命令が出され、一定期間車両使用禁止になり、車検証、ナンバープレートの回収、懲役刑、罰金刑のペナルティーがかせられます。

以上の様な理由で穴あけされた車両では車検には通りません。

交通事故で困った時は

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