COLUMN車のトラブル解決コラム
熱い車内をクールダウンする冷却スプレーの成分と危険性について
- 2016.10.11
- よくあるトラブル集
真夏の炎天下、止めていた車のドアを開けるとモワッとくるあの熱気は嫌なものですよね。
ダッシュボードなんて熱くて触れないほど、熱を持ってしまいます。
かといって、防犯上ドアガラスを下げるわけにもいきません。
冷却スプレーで温度を下げる
対策として、車用のサンシェードを使って車内に太陽光が入るのを遮るなどの方法がありますが、それでも、車内に熱気がこもります。
そんなときに便利なのが車内の温度を下げる冷却スプレーです。
直射日光にさらされると、車内温度は60度~80度以上にも達しますが、そんなモワッとくる熱気を冷やしてくれるスプレーがあるんです。
車内用冷却スプレーを1回5秒ほどシューッとすると、5度~10度ほど車内温度を下げてくれます。
たった、5度?と思われるかもしれませんが、実際に使ってみるとかなりの違いがありますので、試してみない手はありません。
温度を下げてくれるだけでも嬉しいですが、消臭抗菌効果もあるため、臭いがこもりやすい車に最適ですよね。
しかし、使用においては注意が必要なようです。
引火の危険性
冷却スプレーに使われている成分には、LPガスやアルコールが含まれており、引火する危険性がありますので、密閉空間で使用するのは厳禁です。
実際に2014年7月20日に大阪府豊中市で、軽自動車に乗っていた男性がタバコを吸うために火をつけたところ急激に火が燃え広がり、運転手の男性は大やけどを負い、助手席の男性は顔や左手に軽いやけどを負っており、冷却スプレーの成分にタバコの火が引火したことが原因だと考えられます。
そのため、冷却スプレーを使用する方は、引火性のある成分が使用されていることを知っておくべきでしょう。
また、使用するときには密閉空間で使用してはいけません。
アルコールやLPガスが車内に充満し、火に引火する条件が整ってしまうので、ドアガラスをしっかりと開けて喚起を良くしてからスプレーを使ってください。
真夏に使用するために冷却スプレーは、高温の状態に放置すると破裂する可能性があるので、真夏の車内に置いたままにしてもいけません。
その他の注意点
これ以外の使用上の注意点としては、スプレーを直接肌に当てて噴射しないようにしましょう。
ノズルからは-40度に達する冷気が噴射されるので、肌に直接当たると凍傷になる可能性があります。
真夏の強い味方である冷却スプレーを使用するなら、喚起を良くする、使用後にタバコなどの引火物を使用しない、肌に直接当てない、冷却スプレーを保管するさいには、直射日光を避けて涼しい場所にしましょう。
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