COLUMN車のトラブル解決コラム
車の燃料計がゼロになってどのくらい走れる?ガソリンメーターの疑問
- 2016.09.20
- 運転中に注意すべきポイント
ガソリンメーターとも呼ばれる燃料計は車に必ず取り付けられている部品であり、この燃料計が正常に動作することでタンク内のガソリン残量が検知されてドライバーにどれくらいのガソリンが残っているかを知らせてくれます。
燃料計が検知するガソリン残量が規定値を下回った場合にはランプが点灯して給油を促してくれるのですが、しかしランプが点灯してからもまだしばらくは走行できるでしょう。
またあまり試した人はいないはずですが、実際のところガソリンメーターの針がゼロをさしてもいきなり止まると言うことはありません。
ではガソリンメーターの針がゼロを指した後、車はどれくらい走れるのでしょうか。
メーターはあくまでも目安
まず最初に「そもそもゼロを指しているのに走れるのがおかしい」という疑問について、ひとまずの答えを示しておきましょう。
その答えは「ガソリンはタンク以外にもある」ということです。
古い車であればタンクの底からガソリンをパイプに落としてエンジンに回すなどの仕組みもあったでしょうが、現在使用されている自動車の大半はポンプでタンク内のガソリンを組み上げてエンジンに回しています。
当然ポンプの中には組み上げたガソリンが残っていますから、タンク内のガソリン残量をチェックしている燃料計が残量ゼロと判断してもポンプ内のガソリンで走ることは出来るわけです。
もちろんポンプの中のガソリンすら使い切ったとなると流石に動きませんが、ガソリンが無くなっても暫く走れるというのはこれが理由です。
実際どれくらい走れるのか
では実際どれくらい走れるのかというと、これは車種や年式によっても変わってくるため一概には言えません。
ただ普通自動車の場合給油ランプが点灯してからも100キロは走れたという報告が散見されますから、ゼロを指してもそこを振り切るまでは数十キロ近く走れるということも十分あり得ます。
しかしメーカーによっては本当に針がゼロを指した瞬間にガス欠で動かなくなるということもあるため、やはり実際にやってみないと何とも言えない部分はあるでしょう。
給油ランプがついたらすぐに給油を
さて、しかし基本のことではありますが「給油ランプがついたらすぐに給油をしなくてはならない」というのは忘れてはいけないことです。
もちろん気付かなかったなどであれば仕方ない部分はありますが、走行中にガソリンが切れて動かなくなると自分が困るだけではなく他人にも迷惑をかけてしまいます。
ロードサービスを呼ぶにしてもお金がかかりますし、そもそも自動車の状態を常に把握しておくことはドライバーの責務です。
サーキットなどでの耐久試験であればいざ知らず、一般道を走行するならば「ガソリンメーターのランプ点灯後は給油所まで走るガソリンがぎりぎり残っている程度だ」と考えるようにしてください。
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