COLUMN車のトラブル解決コラム
パンクの修理剤を使用したタイヤは再利用できないって本当?
- 2016.06.20
- 車や部品の購入
パンクの修理剤を使用した修理作業は簡単で、空気入れも必要ないので誰でも手軽に利用できます。
このため、スペアタイヤを積んでいないタイプの自動車にはパンク修理剤が標準装備されています。
パンク修理剤でタイヤを修理するメカニズムとは?
パンク修理剤の缶の中には圧縮した気体とパンクを修理するための薬剤が封入されており、パンクしたタイヤのバルブから薬剤と圧縮ガスを注入するだけで内部から穴を塞いで再び走行できるようにするものです。
注入された修理剤はタイヤ内部のゴムを少しだけ溶かして、穴の開いた部分に薬剤で溶けたゴムを流して固めることで穴を塞ぐ仕組みになっています。
パンク修理剤使用後にタイヤの完全修理は可能?
パンク修理剤を利用すれば作業が非常に簡単なので誰でも手軽にパンクを修理できますが、これはあくまで応急修理なのでタイヤに空いた穴が完全に元の状態に戻る訳ではありません。
このため修理剤使用後のタイヤで高速走行したり、長期間使用し続けると再びパンクしてしまいます。
タイヤに注入した液状の薬剤は使用後もタイヤの内部に留まり続けるので、タイヤを完全修理するためには相当な手間暇をかけてタイヤ内部の薬剤を全て除去しなけばなりません。
仮に薬剤をきれいに除去できて完全修理できたとしても、修理剤によってタイヤ内部のゴムの一部が溶かされて薄くなっているので寿命が短くなってしまいます。
このためパンク修理剤使用後のタイヤは再利用することができないのです。
古くなったタイヤのパンクであればパンク修理剤で応急修理した後に新しいタイヤに交換してしまえば済みますが、まだ新しいタイヤであれば大損する場合があります。
パンクしたタイヤを再利用するために
スペアタイヤを積んでいない自動車でパンクしてしまった場合、タイヤを完全修理して再び使用するためには標準装備されているパンク修理剤を使用せずにレッカー車を呼んで修理工場に移動させるか、カー用品店やホームセンターで販売されている市販のパンク修理キットで修理することができます。
市販のパンク修理キットはタイヤに空いた穴をドリルのような道具を差し込んで円形になるように成型した後にゴム糊を付けたゴム栓で穴を塞いでパンクを修理する仕組みで、5㎜以上の大きな穴でなければ修理できます。
修理キットを使用した修理作業には手間がかかりますがタイヤのゴムとゴム栓のゴムが一体化する完全修復なので、寿命までそのタイヤを使い続けることができます。
パンクしたタイヤを再使用するために市販のパンク修理キットと空気入れをあらかじめ自動車に備えておくようにして、可能な限り自分で完全修復するようにすれば自動車を修理工場に輸送したりパンク修理の工賃を節約することができるのです。
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