COLUMN車のトラブル解決コラム

ブレーキからゴーゴー音がします。オイルが減っていることが原因?

とある相談事で、最近ブレーキをかけるとゴーゴー音がすると言われました。

車の持ち主の方は、オイルが減っているからかとのことでしたので、点検をしてみたところ、エンジンオイル、ブレーキオイル共に減っていました。ゴーゴー音がしているので、ブレーキかと思い、ブレーキ周辺を確認したところ、ブレーキパッドがすでにありませんでした。

しかも、ローターまで削れて、ひどいことに!恐ろしすぎたことがありましたので、現象と要因を書かせていただきます。

ブレーキ構造とは?

ブレーキは下手をすると命を捨てる行為のため、注意をしましょう。

ブレーキ自体は、最近はディスクブレーキと呼ばれている、回転体(ローター)にパッドを当てて、止めるという構造のものが多いですが、そのパッドを当てる際に、中からブレーキ動作に合わせて、ピストンが飛び出て、当てます。

パッドはもちろん減ってきますが、ピストンは、それに合わせて飛びだし量が変わります。

ピストンは、ブレーキフル―ドと呼ばれているオイルを使った油圧にて動作させており、ピストンの飛び出し量により、ブレーキフル―ドの総量は変化しませんが、タンクの中の量は減る形になるので、その量にてブレーキパッドの状態が分かります。

ブレーキパッドが減っても分からない?

正直ブレーキパッドが無くなったとしても、すぐには気が付きません。少なくとも接触するものが存在している以上、何かしらのもので止まるのです。

今回のトラブルを例にすると、パッド自体はすでに板すらない状態で、しかもパッドが止まっている台とピストンで止めていたのか、周辺に鉄の溶けたダマのようなものが付着していました。

その為、ブレーキをかけた際の振動や音はものすごいものでしたが、止まるので、様子を見ていたようでした。

点検は、ホイールの外からでもわかる?

説明の際は、タイヤを外さずともホイールの穴からも見える状態でしたので、説明して、納得されてました。
ということは、意識をすれば、ホイールの外からからでも確認が出来ることなのです。

ホイールの外からでもローターの状態がボコボコしていないか、パッドの固定されている台のところでパッドの量が分かる。
エンジンルーム内からブレーキフル―ドの量は分かるなど、点検出来る個所は多いです。

ブレーキパッドは、一定の量まで減るとキーキー音が出るようになっていますので、そこでもわかるようになっています。

交通事故で困った時は

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