COLUMN車のトラブル解決コラム
HIDが暗くなったと思ったら【明るくなる仕組み・暗くなる原因・対処法など】
- 2016.06.02
- よくあるトラブル集
HIDは通常のバルブよりも明るい上寿命も長いという特徴があり、最近ではカーパーツショップでもかなり多く取り扱われるようになってきました。
しかしそのように使われる機会が増えてきたため、これに関連する疑問を持つ人も増えてきています。
中でもよく見られるのがHIDが暗くなったと感じられるようなことなのですが、ではこれはどうして発生することなのか、そして対策はどうすれば良いのでしょうか。
HIDが明るくなる仕組み
まずはHIDが暗くなったと感じる原因を説明する前に、その仕組みについてチェックしましょう。
これまで主流として使われていたハロゲンランプはガラスの中にフィラメントが封入されており、そこに電流を流すことで光を発生させていました。
しかしこのランプはフィラメントでは無くガラスの内側にガスを封入しており、このガスの中に放電にすることで発光させているというところで大きな違いがあるのです。
ちなみに封入されているガスはキセノンガスなどが多いですが、ガスが入っている以上勝手に捨てたりせずに回収に出すことが必要になりますので、もし不要になった場合でも各地域の処分方法に従って処分するようにしてください。
HIDが暗くなった原因とは
さて、ではそうした仕組みを持つHIDですが、これが暗くなった原因としては十中八九経年劣化が挙げられます。
ハロゲンランプのようにフィラメントが無いためある日突然点かなくなるということは無いのですが、ガラス管の中に封入されたガスはしばらく使っていると抜けてくることになります。
そのガスが減ってしまうと放電による光の量も少なくなりますから、経年劣化によって暗くなっていくのが普通なのです。
実際どれくらいの間使えるのかについてはケースバイケースですが、おおよそ2000時間点灯するとガスが7割くらいまで減ってかなり暗くなるとされています。
1日2時間ヘッドライトを点けるとすると1000日、約2年9か月程で2000時間点灯となりますので、これくらいが経過するとかなり暗くなったと感じることになるでしょう。
HIDが暗くなった場合の対処法
それでは最後に対処法についてですが、これは非常にシンプルで「新品に交換する」というのが最も確実な方法です。
特に取り付けから2年以上経っているのであれば十中八九経年劣化によるものですから、新品に交換すれば対処可能です。
ただ取り付けてから半年などの期間しか経過していないにも関わらず暗くなってきたようであれば、一度点検をしてもらった方が良いでしょう。
場合によってはバラストなどその他の部品の故障が原因となっていることもありますので、そうなっているとHID自体を交換しても改善は見込めません。
基本的には新品に交換してみて明るくなったのなら良し、明るくなったと感じられなければ点検として対応しましょう。
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